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カッティングシートでデカール作成


 全体に小キズもあるし、実際はあまり良い状態と言えない外装。
 更に、なぜかタンクキャップ周囲だけ下地処理されている・・・
 CB125T(F)オリジナルのデザインも貴重なのだが、
 この状態じゃ全塗装しろというようなものだ・・・



 この「ホンダウィング」マークも今と違って豪華なんですがね・・・もったいないが消すしかない。
 全塗装してもこのデザインを新設するには、まずラインの型を採寸・図面化が先決。

 「ホンダウィング」マークと「CB125T」のロゴは、パソコンに取り込んだデジカメ画像から、
 イラストレータを使ってトレースしてロゴを描きおこします。
 ※デジカメで撮影する際は、広角で撮ると歪むのでズームで少し寄って撮影します。


 デザイン仕事でよくやるので全然当たり前のトレース作業〜♪
 まずはノーマルの状態をそのままトレース。
 イラストデータ化された原版から、色々手を加えます。



 タンクとサイドカバーのラインは、薄い紙に“写し取り”してからパソコンで仕上げます。
 (先に作ったロゴのサイズ合わせ用に、ロゴマークなども実際のサイズを記しておく。)

 まず、A3のコピー用紙にギリギリ入るタンクのラインを写します。
 (1)タンクにA3コピー用紙を当てて、テープで止めて固定。
 (2)ブルーのラインを、コピー用紙を透かしてトレース(なぞり描き)します。
 (3)サイドカバーのラインも同様に、コピー用紙を透かしてトレースし、下絵を用意。
 ザックリとフリーハンドで“ぷるぷる線”トレースですが、端っこと曲がり位置が分かればOK
 (※A4スキャナーでパソコン取り込むので、分割スキャンした時の目印も描いておく。)

 パソコンに取り込み、イラストレータで仕上げます。
 ここでマークの実際の大きさも分かるので、先にデータ化したロゴの大きさも合わせます。

 プリントアウトした型紙で車体に仮合わせ。メインとなるタンクのデカールを仮合わせしてみると、上のラインが下がってタンクの形に合わなかった。実際には立体曲面だから、画像からトレースして作ったラインでは、貼ってみると向きが変わってしまった。ラインの上、先端を2cmほど上げて修正した。

 カッティングシート 2010.7
 オリジナルのような青ライン+白ふちラインは自作では難しいので、単色で造ります。
 GSXでも同じ事をしてますが、一番簡単なカッティングシートを使う方法です。

 切り出す予定のモノに対し、
 必要最小限のカッティングシートを計算
 ホムセンで45cm幅で売っているシートなので、
 50cm買って入るように並べてシミュレーション
 ・・・無駄に買わないように・・・

冬の間にでも進めようと思ったデカール作成も塗装が進まないうちに年が明け、2011年は東日本大震災もあったが我が家にも激震があり、塗装の作業を再開したのも11月だった・・・デカール作成も2年ぶりに作業を再開です・・・

デカール作成 2012.6
 フロントカウルにもカッティングシートを使ってオリジナルのラインを入れるので、追加で制作です。

 1. カウルをラップで覆います
 (シワを伸ばしピンと貼り、テープで固定)
 2. 油性ペンでラインを書きます

 線はプルプルですが・・・
 位置が狂わないためには、コーナーが重要


 ラップを外し、白い紙に貼り付けて平らにします。
 あとはスキャンしてパソコンに取り込み、キレイにトレースすれば完成。
 反対側は、反転して左右のグラフィックラインをプリントアウトします。

 手動カッティング
 用意するのは
 ・3Mの低粘着スプレーのり(貼ってはがせる)
 ・シンナーorシール剥がし剤(粘着のり拭き取り)
 ・ティッシュ&綿棒
 ・カッター&デザインカッター
 ・定規
 ・カッターマット

 「型紙」にスプレーのりを吹き付ける

 少し乾かして・・・

 なるべくムダが出ないように・・・

 シートに貼ってゆきます。


 曲線はデザインカッターを使ってフリーハンド、直線ラインは定規を使って切り込みを入れていきますが、下の紙は切らないように「型紙」とシールのみ切ってゆく。

 カットが終わったら不要な部分(ミミ)を取り除き、シールに付いた型紙をはがして表面に残った粘着をシンナーなどで拭き取ります。
 シンナーは強烈なので、シール部分に入ると粘着が落ちる可能性があるので、シンナーを含ませた綿棒などでシール面を細かくフキフキしつつキレイにしてゆく。


 1セット完成・・・パーツが多いと、けっこう時間がかかる作業です。
 ロゴやマークなどの文字は、低粘着の透明マスキングテープ貼って、デカールシールの完成。
 カウルに入るラインなどはそのまま、位置合わせしながら貼ります。失敗したら、また作るところからやり直しだ・・・

 カッターを使って切るのですが、「カッターの刃」はメーカー品を使った方が良いです。100均のカッターの刃では、シートに2回ぐらい刃を入れたぐらいでキレ味が悪くなりました。カッター本体のメーカー製替え刃などは切れ味が落ちにくく、耐久性が違います。細かく精密を要するモノにはしっかりした製品を使わないとダメですね。
 100均の商品は使いまくってますが、精度を必要とする作業には考えものです。


●塗装アラ隠しデカール追加 2012.7

 リアカウルの右側の塗装ムラが目立つので、それを隠すグラフィックラインを入れてみた。
 キャリアに隠れて分かりにくくなる場所でも、塗装を失敗した本人は気になるのであります・・・

●タンクパッド?デカール追加 2012.7

 CB125Tのシートはタンクにベッタリ接しているので、塗装前はタンクに跡がつき塗装がハゲてサビていた。
 せっかく全塗装したので、タンク保護のパッド代わりにカッティングシートを制作。
 手順は同じく現物かた型取り採寸、シートが当たる面もトレースして少し内側にパットのラインを仮決め。パソコンに取り込み型紙を作ります。
 在庫してたシルバーメタリックのカッティングシートを使いカット。タンクに合わせながら修正カットして貼ります・・・曲面に小さなシワが寄ったが、保護パッド代わりだし気にしません。同じシルバーメタリックで目立ちはしないが、違いは解ります。

デカール貼り 2012.7
 2回目のクリアー塗装の後にデカールを貼って、3回目のクリアーを吹き付けてデカールをクリアコートしようと思ったが、やっぱり止めました。・・・理由は・・・

 気分が変わってもデカールが変えられない、失敗したら直しが利かない、カットしたデカール細部の出来が良いとは言えない、キレイに貼るのも難しい、クリアー残量がデカール保護に足りなかったらハンパに終わる・・・からです。

 そんなワケで、クリアー塗装3回目が終わり自然乾燥を待って数日、最終の水研ぎも終わって、やっとデカールを貼れる状態になった・・・

●最初の構想 2010

▲元の画像を合成加工して完成をシミュレーション

 オリジナルの場合、サイドとリアのラインの下、リアカウルのアルミ“モール”部にラバーの黒と、
 ラインが二重に見えてしまい、デザインが生かし切れていない感じ。
 ワンパターンではありますがGSXと同じシルバー車体にブラックでラインを入れるので、
 サイドカバーのラインから、リアのラバー部の黒をつなげるようにラインを変えてみた。

 HONDA WINGのマークもオリジナルだと黒・グレー・白と豪華3色、複雑なので再現は無理。
 そこでカッティングシートでも加工出来る、簡略化された最新のマークを採用してみた。

●自作デカール完成

 使っているカッティングシートは薄くて伸びがいいので、石けん水など吹くとかえってズレるため、
 そのままダイレクトにシートをやや伸ばしながら方向を修正しつつ、手だけで貼ってゆきます。
 これでサイドからリアまでラインが1本になってスッキリとまとまったと思うのですが・・・

 クリップ部分がきつく、入りにくい右サイドカバーを押し込んだ時・・・メリッ♪と塗装にヒビ割れが・・・


 フロントフェンダーとタンクのセンターには1本ラインを入れた。
 ビキニカウルに入れたラインは、プレスリーか?尾崎紀世彦?マジンガーZの兜甲児?なモミアゲみたい
 ネオCB125T、型がFだからCB125F?、ツーリング主体だからCB125GT??、CB125twin?・・・
 色々考えたがCB125TにRSカウル付きなので・・・洒落で“RS”なんて入れてみたり。


▲左:画像合成シミュレーションと、右:実際の仕上がり比較
 実際に曲面に貼ると誤差が出てしまい、タンク上のラインがやや下がり気味になった。
 小さなシワや気泡も左右が微妙に非対称なのも、言わなきゃ分かりません。

 これでCB125Tを変態カスタム?カフェスタイルなどにして遊ばずに、
 オリジナルを生かしてチョイ改造の“タンデムツーリング仕様”は一応完成。
 全塗装からカウルのフィッティングまで、パソコンに取り込んだデジカメ画像でシミュレーション。
 全て画像を元に計画を進めて、理想通りに仕上げることができた。

 欲を言えばコムスターホイールのスポーク部が、NS250FVT250Fインテグラのようにブラックで、マフラーも黒だとカッコイイと考えるのだけど、ホイールを分解できないしマフラーのメッキも落とせないからな・・・
 機関はノーマルでも、見た目(外装)が先行・重要な性分なんです・・・

 “CB125T=小型免許の教習車”・・・自分には見た目もかっこ悪く見えて、乗る気も興味もなくバカにしていたCB125Tが、最近になって格好良く思えてしまうとはね〜・・・
 80年代は“バイクらしいバイク”が原付から大型車まで多種多様にあった黄金時代。その中でも好きになれなかった個性的な姿のバイクはあったが、今見ると古くさくても、その姿が最近のバイクに比べ“バイクらしく”見えてしまう。もう少しデザインを変えたら・・・格好良くね??なんて思えて、欲しくなってしまうのである。
 (2012.7)


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