MOTORCYCLE STORY
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〜死ぬまでライダー〜 (2005.10) ●画像クリックで拡大表示。
封印
潜在
覚醒
復活
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封印
デスペラードX
に乗り始めたのは結婚してからで、発売当時の1997年。もう8年前。
1986〜1996年、学生時代から10年乗っていた
SUZUKI GF250
では二人乗りには小さい、
セパハン、バックステップでさすがにツーリングはキツかったし、エンジン不調で買い替えだった。
タンデムで走ることが前提=バイクはアメリカン・タイプがベストな選択となった。
・・・スポーツ系バイクではタンデムがキツイし、ロング・ツーリングも後部座席は疲れる。
単純な図式で、4スト・マルチをあきらめてしまっていた
(デスペラードを買った経緯は、デスペラードのコーナーに書いてます)
我が世代は『アメリカン=ハーレー』『ハーレー乗り=金持ちのオヤジ』なイメージが強く、
キライなワケではないが、乗るとすれば自分が歳を取ってからシブく乗るイメージが拭えない。
免許制度も「限定解除」から『大型免許』になり今は簡単に取れて、若いヤツらも大型に乗り、
ハーレー人口も増えてきた1997年頃、どちらかと言えば
ファッション志向
が強く、
お約束のファッションに身を包み、ドコドコと街を流すアメリカン・スタイルが多くなった。
(※もちろんツーリング・ライダーもいますが)
そうすると、アメリカンに乗る自分も、“アメリカン好き”に思われてたようで、
バイクは好きだからいいけど、
そうじゃないんだ
・・・ってワケね。
その頃の人気アメリカンは、
YAMAHA ドラッグスター
。
デスペラードX
というバイクは、V型2気筒のアメリカンでありながらドラッグ風で、
倒立フォークやカウル装備(Xのみ)で、走り重視(?)の見た目から異色アメリカンだ。
ハーレー路線を好む人間には、カウル付きの
デスペラードX
はあまり人気がないようだった。
異色アメリカンと言えばGPZ系4スト・マルチのエンジン搭載でドラッグ・スタイルの
KAWASAKI エリミネーター
がある(900/750/400/250cc)
これはデビュー当時から気になるバイクであったが、もう型も古いし、
もう生産されていなかった。なにより乗り心地(リアシートが硬い)がイイと言えなかった。
大型免許あるなら
YAMAHA V-Max
とかも好きだが・・・
とまぁ、
HONDA マグナ
の250ccじゃガマンできず、雑誌で一目惚れして、
デスペラードX
の車体デザインとスペック、跨ってみて、惚れて購入する気になったワケ。
結婚しても
バイクに乗れるだけいいべさ
あまり同バイクを見かけないし、250ネイキッドスポーツから乗り換えた自分にとっては、
安定感がありタンデムもラク。 バイクは気に入っていた。
・・・だが、走りに関しては決して100%納得していたワケではなかった・・・
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潜在
もともと一番好きなバイクは4スト・マルチ。
幼い頃は全てマンガやアニメからの影響だ。TVでは『仮面ライダー』を筆頭に、
『キカイダー』や『ゴレンジャー』などヒーローものに登場するバイクやクルマに夢中。
当然、初めて買ってもらった自転車は黒の
仮面ライダー自転車
(w
現実的にでバイクに興味を持ちはじめ、引き金になったのは、
同世代なら誰もが同じだと思うが、マンガ『750ライダー』の
HONDA CB750
レース界でも活躍した
HONDA CB750 Four
は衝撃の一言だった。
(子供だった自分は、レーサーマシンが仮面ライダーと重なって見えてただけとも言うw)
▲HONDA CB GALLERY
(↑画像クリックでジャンプ)
マンガやTV・映画などの影響は一番大きく、米TV『白バイ野郎ジョン&パンチ』や
古い洋画ではクリント・イーストウッドの『マンハッタン無宿』『ガントレット』、
スティーヴ・マックィーンの『大脱走』や『マッドマックス』etc・・・
アメリカンからヨーロピアンまで色々登場する場面がある。
漫画では750キラー
YAMAHA RZ350
が主役の『街道レーサーGo』や、
レース漫画『ふたり鷹』、そして爆発的ヒットだった『バリバリ伝説』の世代だ・・・
中型免許を取得したのは2スト・バイク、レーサーレプリカの全盛期。
実際
YAMAHA RZ350
にも乗ってみたが、2ストの特性はスキになれず、
乗るなら絶対4スト・マルチ
のネイキッドと、原点は変わらず
CB750
にあり、
金の無い学生時代のこと、初代バイクは
CB750
と見た目が近い、
SUZUKI GF250
(絶版車)だった。
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覚醒
その1:
仲間と走る。アメリカンで峠コーナーを追従するのはキビシく、無謀に等しい。
コーナーを軽快に抜けてゆく仲間のバイクがうらめしく、バンク角の浅い自分のバイクが歯がゆい・・・
2004年、従兄弟の仲間達(ローリング族?)と一緒に峠を走りに行った。
老いも若きもコーナーをバンクし駆け抜ける姿をギャラリーで見て、10数年ぶりの刺激・・・
アメリカンで“ゆるい走り”に満足していいのだろうか?
▲ちょっと遊びに、ちょっと気休めに買った
KMX
(主にイジる楽しみのため)
その2:
この
KMX
でちょっと走った時、いかに使っていない筋肉があるか思い知らせる。
・・・アメリカンもバイクだけど
“バイクをコントロールしてると言えるのか?”
あなどるなかれ、2スト125ccのオフ車に乗り、衝撃を覚える・・・
その3:
急にバイクプラモが作りたくなったオフシーズンの冬。
作るより、まず
プラモ収集と資料収集
をはじめた。
バイクが出てくる映画も見たり、
80'sカスタム
の特集本買ったり、
プラモのカスタム、プラモでオリジナル・カスタムを考えてるうちに・・・
その4:
チラッと読んだことがあるヤバいマンガ
『キリン』
にまで手を伸ばしてしまった。
あえて読まずに封印していたのに、もう止まらない・・・古本屋巡って
大人買い!
そこには、自分の年代では、もっとも熱かった80年代のバイクが・・・>
ちぇいんじ!
今の年齢でアメリカンで満足してる場合じゃない・・・>
スイッチON!
もはや、4スト・マルチへの触手が確実なものとなっていた・・・>
ワン!ツー!スリぃ〜!
・・・もう手遅れ・・・メタモルフォーゼ(変身)完了です・・・
▲大型免許がありゃあ、乗ってみたいのはコイツ
・・・結局、SUZUKIの絶版車ですが・・・
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復活
ガレージに眠る
GF250
をいつか復活し、4スト・マルチに乗るつもりだったが、
電装系、サス、Fフォーク、ベアリング、タイヤ交換・・など、復活にもかなりの出費。
いたずらに乗るには、金がもったいない。イジるバイクなら
KMX
買ったし・・・
それではと、
デスペラード
のバンク角をもっと出し
“曲がるバイク”
にしてみようか?と、
カスタムを得意とする知り合いのショップへ行き、大体の構想と費用を打ち合わせた。
・・・その後、またパソコンを駆使してシミュレーション。
ステップ位置をミドルポジションに変更し、マフラー取り回し変更orマフラーのワンオフ?
どうやってもタンデム・ポジションに無理が出る。ソロで乗るならまだイケそうだが、
ツーリングするにも快適とはいえないし、本来の乗りやすさがスポイルされてしまう。
何度やっても同じだった・・・
なのに、理想とするカタチにするには、かなりの費用が必要になることは必至・・・
2005年、高速道路のタンデム解禁もあり、タンデム・ツーリンググッズも増えた。
デスペラード
をカスタムしようか悶々としていた時、ふと雑誌の記事に目がいった。
『タンデム・ドラムバッグ』
・・・しかし
HONDA製
こりゃあ、かなりいんじゃない?タンデム専用ライダーには?
(後にあるバイクフェアで現物をメーカー・ブースで確認。)
スポーツタイプのバイクでは、タンデムがツライのでは?
便利なグッズの存在を発見したおかげ(?)で、その心配も一つ減り、
このバッグによって、スポーツタイプのバイクを買う事を決めた要因の一つ。
・・・こうなればもう、
あとはバイク買うだけです!
デスペラード
のカスタムに費用をかけるなら、便利なグッズもあるし、
手頃な中古で
バイク買った方がいいべや?
と悪魔(?)がささやくと同時に、すでに乗りたいバイクは決まっていた。
以前からショップの中古車コーナーに
ずっと
出ていたバイク・・・
個体数が少ない?人気が薄い? ほとんど走っているのを見た事がないバイク・・・
SUZUKI INAZUMA 400
(1997)
▲ハイ。コレです・・・・オレが買って“SOLD OUT”
バイクに乗れない冬期間、HPを眺めては気になり続けていた物件
ナゼか、マイナー車を選んでしまうオレ・・・
でもその希少価値?人と一緒じゃイヤ?な
天の邪鬼
さ?
イヤ、そうじゃなくて、そもそも車体デザインなど自分好みなだけ。
大蔵大臣(ヨメ)と相談のうえ、店に実車を見に行く。
バイクは、
跨った瞬間にケツの感触で決まる!
自分が好きであればいいのよ・・・要はフィーリングだし・・・
GSXカタナ400
じゃあ車体も小さくポジションもキツイ前傾姿勢
<腰痛持ちにはツライ
これじゃあ、ロングツーリングはキツ過ぎるし、好きだけど却下。
・・・イナズマと並んでいた
GSXカタナ400
も絶版車です・・・(w
と?店の深層部(?)に、中古の
イナズマ
がもう1台入荷してた・・・?・・・
4本出しマフラー!?
黒色イナズマの車体に装着されていたのは、イナズマ限定車のみに付けられた、
ヨシムラ製イナズマ400専用マフラー
・・・(当然知りませんでした)
・・・まさに理想通り! 昔なら
“集合管”
に憧れてマフラー交換したけど、
どうも今流行の
“カチ上げサイレンサー”
は好きになれない。
最近はシンメトリーなデザインの両サイド出しマフラーが欲しかったところ。
そんなタイムリーな時に、またも衝動買いに拍車が掛かってしまったべ!
が、黒色イナズマのコンディションはコケ跡あり・トリップ・ダイヤル壊れ、
“要整備・調整”のちょっと不調エンジンらしく、コンディションも悪い。
買うなら、シルバー色イナズマ(フルノーマル)の良好コンデション車体。
・・・しかし
ヨシムラ製イナズマ400専用マフラー
に、
後ろ髪引かれまくり
交渉の結果、
マフラーのみ交換!
してくれると言うではないですか!
(TT)店長アリガトウゴザイマス・・・
買う事が決まったとたん、速攻で
行動開始
です。
アフターパーツが少ないだの、人気がないからだの、そんな事は関係ないのだ。
有名パーツで武装は必要なし!自分オリジナルで人との差別化するですよ!
すぐにバイクのドレスアップ・カスタムを考え、またパソコンでシミュレーション。
数少ないアフターパーツなどもweb検索で洗い出し、タンデム・カスタム構想を練る。
ほぼ理想の仕上がり構想が決まったところで、再び店へ
Go!
コンデション良好の車体を買い、マフラーもスイッチしてもらい、
自分では不可能(溶接)なワンオフと、ついでに少々カスタムを依頼し、
納車後の事を考え、自分は急遽ガレージの大幅レイアウト変更の改装工事となった。
Webで色々調べまくったが、400ccとしては重く、決して速くはないバイク・・・と、
あまり良くない評価もあるが、ツーリング中心の我が家には、ピッタリなバイク(なハズ)。
タンデムでのポジションも自然に決まり、大柄な重い車体も今乗ってるアメリカンの
デスペラード400X
からすれば、重心バランスのせいもあり、ぜんぜん軽い。
何より
間違いなく、デスペラードより軽快に峠を走れるだろうさ
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