クロスアドベンチャーは、2010年4月20日発売されたXGベースの特別仕様車。2011年春までの予定も人気があるのか販売期間が延期されたようだ。クロスアドベンチャーには、さらにシンプル装備の復刻モデル、クロスアドベンチャーXAが〈600台限定〉で発売された。
コンポや室内収納ほか装備だけなら標準仕様の上級グレードXCが一番良い選択?になるのだが、欲しいボディカラーが特別仕様車クロスアドベンチャーにしか無かったのである・・・ そのクロスアドベンチャーXAとXCもボディ外観だけで比べるなら、無塗装のウレタン黒バンパーやフェンダー、ウレタン黒ミラーのシンプルで四駆らしい?XAの方が好みなのだが、パワーウインドウや電動格納ミラーも無く、リアシートのヘッドレストも無い簡素すぎる装備・・・ 近所の中古車店で数少ないXAの新古車を見ることができたが、初!の新車購入&我が家のファーストカーとして選ぶには少々物足りない。欲しい装備を色々と後付けしたら、かえって高くつきそうな勢いではないか・・・ 見た目もキライな所が多いクロスアドベンチャーXCだけど、特別仕様車にしか設定されていない明るいブルー=「パールメタリックカシミールブルー」のジムニーがどうしても欲しくて、色だけのために選んだ特別仕様車XC、その専用装備について個人的な見解をしてみた・・・ ▼エクステリア 専用フロントメッキグリル ハマーっぽい感じ?キラキラ系にするのが最近の流行なのか、他のRV車にも似たようなメッキ縦グリルのデザインは多い気がする。車体がブラック系ならメッキも似合うと思うけど、青いボディには似合わないな・・・ 個人的にはジムニーにメッキは必要ないと思うし、標準シリーズのグリルの方がシンプルで好きだ。このデザインでもブラックならいいと思うが、メッキ縦グリルは“ガイコツ顔”に見えて格好良く見えない。 =くどいメッキグリルを黒く塗ってしまおうとも考えたが、新車にはノーマルのグリルも付いてくるので、シンプルなノーマルのグリルにまずは戻し、さらに加工を加えるかアフターパーツに変える予定。 フロントバンパー・アンダーガーニッシュ 金属製じゃないガード・・・サビないし軽い?のだろうけど、ちょっとモッタリしていて重たく見える。縦メッキグリルと合わせると"カニのフンドシ"みたいでイマイチかな・・・サイドにもガードが欲しかった。 =アフターパーツのバンパーに取り替えられたらフロントまわりのガードも考えたいが、まずはトランスファーガードの導入が先決かな 専用アルミホイール 鏡面仕上げ 数年前から流行になったメッキ多様、特別仕様&上位グレードの位置付けとシティオフローダーっぽく高級感を出したかったのかもしれないが、ノッペリしたデザインが好きになれない。まるで海外製玩具のインチアップしたミニカーみたいなデザインだ。普通のXCに標準装備のアルミの方がまだオフロード車らしいデザインだと思う。 ジムニーならば、もう少し軽快感のあるデザインの方が似合うと思う。さらに言えば16インチより15インチでタイヤが分厚い方が四駆らしくて好きなのだが・・・ =夏用は納車前に別のアルミ&タイヤを揃えた。専用アルミは冬用スタッドレスタイヤと組み合わせてしばらく使う予定だが、どうしてもデザインがガマンできなくなって、予算があれば買い変えたい。 LED再度ターンランプ付ヒーテッドドアミラー ドアミラーにヒーターが装備されているのは、雪国ではありがたい装備。でも、オフロード四駆ならカラードアミラーじゃなくウレタン素地でブラックの方がスッキリして好みなのだが・・・ターンランプは、林道で枝木にヒットしやすいから無理に付ける必要はないと思うな〜。 =ミラーもクルマがスッキリして見えるウレタン黒のままの方が好きなので、ウインカーレスのXGミラーに交換か?塗るか?ラッピング?で黒っぽくしたい。 マルチリフレクターハロゲンフォグランプ H8(シビエ製) ベース車輌のジムニーXGには無い装備。さらにマルチリフレクター仕様なので、明るいとは思うのだが・・・珍しいH8バルブはあまり安売りしていないし、35Wでは少々頼りない明るさ。 =冬の真っ白な雪道を走る時などは凸凹がわかりにくい。ホワイト系バルブより色付きバルブの方が路面状況など見やすいから、55W以上の明るいイエローバルブに変えるた方がいいだろう。 カラードサイドアンダーミラー ベース車輌のジムニーXGはウレタン素地のブラック。特にカラーにする必要は無かった思うけどな・・・ =可もなく不可もなく・・・使うことがほとんど無いミラーなので、放置か撤去するか。 専用アルミ製スペアタイヤハウジング オフローダーならホイール見せた方がカッコイイと思うのは古い考えなのかな・・・しかし青空駐車だと背面タイヤの劣化も激しいしから、ホイールが錆びなくて実用的かもしれない。しかし、キーロックがついていないことには驚いた。(“錠前”は自分で揃えろと説明書きがあった) タイヤを取り出すまでに手間と時間がかかるのがネック。街乗りならいいが林道などオフロード走行中はムキ出しの方が交換しやすので、使うかどうかは微妙。 =タイヤを標準サイズにする冬は背負うとしても、夏はサイズアップしたタイヤを社外アルミ装着で背負う。 40周年記念エンブレム 最近はステッカー方式が多い中、こんな細かいことにコストかけなくても・・・ワックスがけの時に邪魔になるのがネックだが、コレ外したら普通の40周年記念モデルと分かってもらえないか? =エンブレムは全て外して室内にでも貼るかな? その他の専用装備・・・カラードドアハンドル(サイド・バックドア)、全面UVカット機能付ガラス、 スモークガラス(クォーターウインドー・バックドア) ドアハンドルまでボディと同色というのは、メリハリが無くてどうも好きになれない。できればXGと同じウレタン素地ブラックのままであって欲しかった。ガラスがUVカット、スモーク仕様になったのは嬉しい装備だ。 =ドアハンドルもカバーやカッティングシートなどで黒に変えるつもり ▼ジムニー共通装備 リアワイパー ワイパー停止位置が横向きだと、スペアタイヤとの間に雪が積もり固まって動かないことがある。1代目パジェロも横向き停止だったが、その後のモデルは熱線があるタテ位置停止に改善された。パジェロならウォッシャーノズルも窓の上だが、ジムニーは下から噴水・・・コレも雪で塞がれることがありそうだ。 =ワイパーの停止位置をタテに変える細工も情報があるので、すぐに施工するつもり。雪国・北海道では重要項目です。 標準マフラー たぶん5型くらいからと思われるが、下向きになったマフラーエンドの形状、なんか見た目が情けない。下向きになったならもう必要無いと思うが、マフラーに合わせカットされたバンパーの形状が無意味な感じ。 =平成22年の新たな「騒音規制」により、現行8型に合うマフラーもまだ少ないが、安くてイイのが出たらアフターパーツのマフラーに変えたい。 牽引フック タイダウンフック?カプチーノだってもっと太いU字フックが付いているのに、ジムニーはなんとも頼りない。これではスタックなどして強く牽引されたら一発でねじ曲がるか、もげそうだ。頑丈な牽引フックが未装備とは不可解だ。 =滅多に機能しないパーツだし、強度があり代用できそうなモノをDIYでどうにかするか?やっぱり、まともなアフターパーツを5000円前後で買うか・・・ ▼インテリア 本革巻ステアリングホイール エアバッグ当たり前になった現代、ハンドルのデザインに個性が無くなった。ハンドル製品も減り、ハンドル交換も気軽に出来ないので、標準車には無い革巻きハンドルは嬉しい装備。しかし!納得できないのはAT車ならシフトノブも革仕様なのに、MT車のシフトノブはウレタン!?のままな低待遇に納得できないね・・・ =革巻きハンドルをそのままにするなら、安っぽいMTシフトグリップも革タイプなどに変える。やっぱりハンドルはずっと使ってきたナルディに変えたくなったら、ハンドルのエアバッグ解除なのだ。 専用シート(ネオソフィールクオーレ) 運転席・助手席シートヒーター、リアシートヘッドレスト アウトドア遊びで汚れたままでも、雨や雪などで濡れても、拭き取りやすい・・・のは確かだけど、黒レザー風は直射日光で灼熱になるなるのはカプチで分かっている。夏場でも寒い朝や夜、氷点下まで冷え込む冬などはシートの肌触りが少々冷たい点や、表面がやや滑るので、特にリアシートはホールド性が悪いのがマイナスかな。 その代わりに装備されているシートヒーターは寒冷地には嬉しい装備。しかし、リアシートには無いので、恩恵は前座席だけ・・・。尻がジンワリ温まるのは馴れないとなんだか微妙ですが、腰痛持ちには腰が温まってカプチーノにも欲しい装備。XGには無いリアシートのヘッドレスト、やはり小さいシートなので、人が乗る場合は有ると無いとでは大違い。 =普通なら合皮カバーなどで豪華にするのだろうけど、逆パターンで布シートカバーでも導入するか? アンテナ&フロント2スピーカー コンポはオプション、リアスピーカー未装備だが、フロントスピーカーは装備されている。フロントといっても足下の奥まった場所にあり、標準装備のスピーカーは紙コーンの安っぽいモノで音割れもするし、何よりも外部への音漏れがひどい!・・・スピーカーを変える際は防音対策もある程度した方がよさそうです。 =安くてもアフターパーツでノーマルよりグレードを上げ、せめて音は少しでも良くしたい。 その他の専用装備・・・センターガーニッシュ(ハニカム)、ドアトリムクロス、フロアマット、 ロックノブ、ドアハンドル、キーホルダー・・・ 高級感の演出に何かとメッキや○○調が多用されるが、コンセプトがアドベンチャーならば見た目にコストをかけるより、ソケット電源やラゲッジルームランプ、車載工具など実用装備を充実させてくれた方が嬉しかった。 =車載工具、牽引ロープなど必要・必修なモノは、すぐに揃えて装備だろう。LEDライトでも積んでおけば、それほど困ることはないだろう。 ▼ジムニー共通装備 ドライブアクション4X4 (5型からのトランスファー切り替え機構) スマートに電子化して、誰でも操作しやすくイージードライブ? コレは・・・非常に残念!な機構。スイッチの電気式では手応えも無く反応も鈍いし、取付位置もセンターパネル下方では、走行中など直感的に素早い操作ができず使いにくい。切り替えを多用する者にとっては不便で最悪だ。さらに腹下トランスファーにはガードが無いので、センサーが破損する可能性大。 =大金かけられるならマニュアルトランスファーに積み替えたいけど、最近の車はコンピュータ・・・昔の車のように簡単に移植することはできないんだよね・・・せめて林道や雪道をガンガン走る前にトランスファーガードは装備した方がよさそうだ。 エンジンクラッチスタートシステム(5MT車) 最近のクルマMT車もコレが普通のようです。バイクでは違和感を感じないんだけれどクルマの場合、必ず乗り込んでからでないとエンジンかけられないのは不便。雪国の場合、乗り込む前に車外からエンジンをかけて、クルマに積もった雪を下ろす作業などをするので、いちいち座席に乗り込むのが面倒なのだ。手動で冬の暖機運転するから不便なのです。 =長年MT車に乗っている者としては、事故防止の為であれ不要な装備。クルマの外からでもエンジンをかけられるように、配線に細工して解除するつもり。 エンジンルーム ←グリーンで強調した部分が地面!! カプチーノだって、こんなに見えません・・・ベルト部分にカバーが付いたりしていて、旧型と比べて多少はガードが増えた?が、それでもスッカスカ・・・整備性はいいのだろうけど、草やら砂やら色んなモノがエンジンルームに溜まりそうだし、泥んこ遊びなんかしたらエンジンルームは悲惨なことになりそうだ。 =ネット情報などから、手始めにPPシートなどでアンダーガードを自作するとして、それでもダメなら金属製でスッポリとガードできる製品を買おうと思う。このままじゃあ、オフ走行後の手入れが面倒そうだ・・・ 車載工具 作業できるのはタイヤ交換だけ・・・バイクだって工具は付いてくるのが当たり前なのに・・・なんでしょう?クルマはメンテナンスフリーですか?工具いらずですか?と言いたくなるね〜。オプション品じゃなく、必需品と思うのだが。ジムニー乗りなら特に使う人多いでしょう? =もちろん必要最低限の工具は、すぐに買い揃えて積み込みます。 こうして総評してみると、車体に不満ばっかりで良いところが全然無いみたいですが、 動力性能は非常にイイです。反応が良くて楽しいクルマです・・・ 結局ジムニーは自分好みにイジリたくなるベース車だってことなのだろうか?w 低グレードのXGベースで造られた特別仕様車のクロスアドベンチャーは、標準グレードのジムニーXCとの価格差もほとんど無い。もともと豪華装備なんかより、オフロード走行など道を選ばない走りがウリのジムニーなのだし、走りのための装備を充実させて欲しかった。 シティユース、オンロード重視の流行路線SUV(Sports Utility Vehicle)に見えるようにしたかったのか? 取って付けたような装備では、素性がオフローダーのジムニーには無理があり、そのチグハグから3代目《JB23》のデザインもそろそろ時代遅れで、次はSUV路線に変わってしまうのか?とも思えてしまった。 ジムニーXCでも満足できる装備内容だったのだが、ブルーのジムニーが欲しかっただけ・・・でクロスアドベンチャーを選び、わざわざグレードを下げるように普通のジムニーっぽい外観にする・・・なんて普通は誰もやらないだろうね。 カラーバンパーやミラーは、荒れた道を走るのに気を遣わないウレタン素地の黒などに変えたい。ボディもバンパーもミラーも全てブルーだと、どうも見た目が間延びして“四駆らしく”見えない。(イメージが古くさい) 上級グレードを選んでおきながら、求めることが逆さまなのであります。 ジムニーは軽自動車の中でも4WD構造や足回りにはコストをかけてる方だと思うが、ボディ下を見るとセンサーなど電気パーツや細い配管などモロそうなパーツがムキ出しなのに、意外にもボディや下回りのガードがずいぶんと手薄なのだなと改めて思った。 過去の特別仕様車ランドベンチャーなどにはサイドアンダーガードが装備されたが、今回は他にコストをかけたのか?サイドアンダーガードが無くて残念。だからといって旧パジェロ並に樹脂パーツやガード等でボディまで武装したら、重量も増すし車両価格も高くなってしまうだろう。しかしオフロード走行を考えたら、エンジン下部からミッション下部までのガードは標準でもしっかり装備して欲しいと思った。 クロカン遊びはしなくても、夏場は林道や砂利ダートを走ったりするから小キズや飛び石でキズつくし、舗装路を普通に走ってても鉄粉やブレーキダストなどがある。たとえガードが薄くても、ボディの鉄板への直撃よりマシだ。ただでさえ補修が難しいメタリックカラーなのに、困ったことに「パールメタリックカシミールブルー」のボディーカラーは、タッチアップペンや缶スプレー塗料が売っていない(2011.4現在)のである。 市街地でも冬はオフロードコースのような雪道になることもあるし、雪も氷のように固まっているとボディが凹んでしまう。雪の下に何か障害物があっても雪で分からないこともある罠。ウレタン製バンパーでもペラペラならすぐ凹むし、FRP製エアロパーツなどは、降り積もった雪や氷の塊などであっさり割れてしまうのだ。 北海道は長い間雪道を走るので、しっかり防サビ対策しないと「融雪剤」などで下回りがすぐサビる。雪国では下回りの「アンダーコート」は当たり前であり必修項目なのだ。 アスファルトの上ばかり走るなら必要は無いことだけど、オールシーズン色んな条件の道を走るためには、サビ対策や下回りやボディサイドのガード対策にも金をかけないと、すぐにボロボロになってしまう。 いきなりピカピカ新車ボディに色々と施工する勇気は無いし、あまり金もかけられないので純正の中古パーツを加工したり、ガードもDIYで工夫してみようと色々計画している。 <2011.6> |
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