■寸法・重量
全長:3295mm 全幅:1395mm 全高:1185mm ホイールベース:2060mm トレッド:前・後1210mm 最低地上高:135mm 車両重量:700kg ■室内寸法 長さ:835mm 幅:1180mm 高さ:1005mm 乗車定員:2名 ■性能 10モード燃費:18.0km/l 60km/h時定地走行燃費:30.5km/l 最小回転半径:4.4m ■エンジン エンジン形式:F6A型 水冷直列3気筒縦置 エンジン種類: ツインカム12バルブ・インタークーラーターボ 弁機構:DOHCベルト駆動 ボア×ストローク:65.0×66.0mm 総排気量:657cc 圧縮比:8.3 燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射) 点火装置:フルトランジスター式 最高出力:64ps/6500rpm 最大トルク:8.7kg-m/4000prm 燃料タンク容量:30リットル(無鉛ガソリン) |
■動力伝達装置
トランスミッション: 前進5段フルシンクロ後退1段 クラッチ:乾式単板ダイヤフラム 変速比 1速:3478 2速:2021 3速:1352 4速:1000 5速:0790 後退:3260 ファイナルギア比:5,125 ステアリング歯車方式:ラック&ピニオン ■ブレーキ 主ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク 制動倍力装置:真空倍力式 制動力制御装置:プロポーショニング装置 駐車ブレーキ形式:機械式後2輪制御 ■サスペンション形式 前後:ダブルウィッシュボーン スタビライザー形式(前後): トーション・バー式 ■タイヤ&ホイール 165/65R14 78H ポテンザRE96 14×5J オフセット45mm |
●Cappuccino STORY
1991年10月7日にデビュー。第29回モーターショー期間中の11月に販売。 ボディ強度や耐久性・安全性を考えてスチール部品も使われたが、アルミ製ボンネットをはじめアルミパーツを多用し700kg のウェイトは当時の軽スポーツカーの中で最軽量。 ミッドシップのビートは760kg、同じくミッドシップエンジンでガルウィングが特徴のAZ-1は樹脂製ボディパネルを使いながらもガルウィング機構のためか720kg。 エンジンはアルトワークスから移植された660ccDOHCターボ。 全長は規格限界の3295mm。回頭性を確保するためホイールベースは2060mmと、ビートの2280mm、AZ-1の2235mmから比べると短い。 カプチーノは実用車と違い自由な設計が許され、究極のスポーツカーとしてミッドシップやRRも検討されたが『ドライバーが主役になれるクルマ』であるFRが一番という結論に基づき、保守的ではあるようだが、人間よりメカが勝ってしまうよりも、ナチュラルにライトウェイトスポーツ感覚で走る楽しさを味わえる、FRとなったようだ。 FRにすることで、魅力的なロングノーズ・スタイルを実現。トランクスペースも確保し、外したルーフ一式を収納。 1泊程度の旅行なら荷物も積めるのは、ビートやAZ-1には無い魅力。 ルーフは分割式で、クローズド、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4WAYオープントップが楽しめる。 発売時の価格は145万8000円。ビートより7万円高、AZ-1より4万円安。 エアバッグ、ABS、LSD装着車は受注生産で価格も169万8000円で24万円も高い。 1991年のデビューから5ヶ月で5586台を売り、月販目標の月1000台をクリアし快調な出だし。 翌1992年はややペースダウンで年間9379台、1993年は年間4212台とダウン。 1991年から都市部で軽自動車でも「車庫証明」が必要になったことや、2シーター(2名乗車)などの影響も受けた。 1993年には、ボディカラーにブリティッシュグリーンを思わせる濃グリーンを追加、限定車の販売開始で限定色ディープブルーを追加したり、オプションパーツの他にもルーフとピラーの同色塗装やバックスキン調の撥水ファブリック・シート、木目調インパネ、トランクキャリアなどを装備し、149万8000円で販売。リミテッド車が人気となった。 そして1994年3月にリミテッド第2弾ではパワステ装備の限定車1000台の発売。その後もパワステが標準となっていき、1994年10月の1500限定ブラック・カプチーノではカーボン調インパネとシートはレザー&ファブリックのコンビ仕上げ。 1994年の販売台数2568台のうち1500台が限定車。 1995年5月に最初で最後のマイナーチェンジ。エンジンを10kg軽量化(MT車)と、燃費の向上のためにオールアルミ製のK6Aに変更。最高出力は規制内の64psだが最大トルクを+1.8kg-mの10.5kg-mにアップし同時にAT車も登場。 AT車にはパワステだが、MT車は限定車のみパワステが設定される。シートは撥水ファブリック、トランクオープナーとPWロック機構が新設され、ステアリングとアルミホイールのデザインの変更となる。AT車は12.8万円高。 ボディカラーはシルバー、レッド、グリーンの3色は変更ないが、シルバーはより銀メタに、レッドは深みある赤に、グリーンはブルー系のグリーンに変更される。1997年にはレッドが朱色に近い赤にグリーンはより緑色にと変化する。 1995年以降、販売台数も2000台を切り、後期型の販売は前期型よりもかなり少ない。 1996年に軽自動車の新規格化が決まったが、カプチーノの移行は無く、1998年に生産終了。 国内総販売台数2万6474台、前期型EA11Rのみイギリスに1182台輸出されている。 1998年8月、7台の新規登録で約7年の歴史に幕を閉じる。 今現在も、軽スポーツカーとして人気は高い。 |
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