夏ツーリング<大夕張・夕張>(産業遺産ツーリング.24)    ●画像クリックで拡大表示アリ
8月19日(sun)【晴れ】
 お盆も過ぎたら涼しくなるのが北海道ですが、今年の8月前半は気温も低めだったので、お盆から夏のようです。8月の後半でようやく真夏日になりました。
 こう暑いと、熱気モワモワなバイクは熱地獄です。真夏日に乗るなら、足を前に投げ出してユルユルに走るチビラーゴが丁度良いってんで、切れた自賠責を更新して1カ月ぶりのチビラーゴでダラダラ出動です。


 前回、7月8日はプラグ瀕死でえらい目にあったチビラーゴも、プラグ交換で快調そのもの。
 最初はチビラーゴも“頑張ってる”感たっぷりなサウンドに思えたが、マフラー変えているせいもあるし、6000rpm以上の高回転で高音サウンドのCB125より普通に感じるな・・・
 上り坂さえ無ければダッシュが重いだけ、国道12号の流れに乗るのも慣れてきた。

 岩見沢の市街地を抜ける時、いつも気になっていた古い商店跡。その傾いた建物があった場所が更地になっていた。
 ・・・やっぱり今期の豪雪で限界を越えて危険になったのだろうか。こうしてまた、車窓から昭和の風景がひとつ消えた。

三笠
 途中、日産バイオレット、ケンメリ、ハコスカ、スーパー7の団体、やたら旧車が走ってくるので不思議に思いつつ道の駅に入ったら、カウンタックなどのスーパーカーまで走ってくる!
 どうやら赤平で「クラシックカーフェスティバル」が行われていたようだ。以前は7月だったはずだし、一時は中断したイベントだったが、まだ続いていたことが嬉しかった。
 それが分かったのは、目の前に止まった<フォード>マスタング(1965)だ。降りてきた“牧場主風”の父さんと少し話をした。フォード赤のティッシュカバーなどDIY満載で、内装は赤で統一されていた。
 ちょっと量販的なホイール以外ほとんどオリジナル状態で、ボディもサビひとつない美しいマスタングだった。
 なぜ牧場主風かというと、子供の頃に故郷の浦河である牧場地帯でも見かけた雰囲気に、クルマも人も似ていたからだw
 この初代マスタングより、当時は“ムスタング”と呼んでいた3代目マスタング(1974〜)はよく見かけたものだ。初代マスタングでもファストバッグGTが映画「ブリット」でマックィーンが乗りカッコイイのだが、一番好きなのは、不滅の傑作と思えるカーアクション映画「バニシング in 60」で、子供の頃に鮮烈な印象を持った2代目マスタングのマッハ1かな。
 <フォード>マスタング

 三笠を道道116号で抜け、桂沢湖
 桂沢ダムもかさ上げ工事が進み、
 道路工事にも動きが出てきたようだ

 いったい、どれだけの水が
 今以上に必要だというのだろう?

 ダムが造られる山間部は
 昔の記憶が、どんどん水の底に消される・・・


 国道452号で夕張方面へ抜ける・・・5月にチビラーゴで走った時の反対回り。
 相変わらず交通量は少なく、快速ツーリングしたい時は走りたくなるルートなのだ。


 いつも後頭部が目の前にある後部座席のナマ荷物のために、意味無く伏せてみたり・・・
 アメリカンで伏せるのも変な態勢・・・カーブが続く登りは125じゃキツイな
 この日は路上に出たキツネと3度遭遇。この辺のキツネは逃げずにノンビリ余裕だ。


 右下に、橋までカットされた旧道が見えてきた。新ルートは高速道のようで、どうも大夕張を飛ばして“早送り”する感じだ。


 かつて大夕張の中心だった付近に来ると、アワダチソウやハンゴウソウの黄色い花が景色を彩っていた

 一台のワゴン車と路肩を歩く2人・・・

 場所が分かったようだが、躊躇しているのか
 どうやら「鹿島小学校」の跡地を探している様子

大夕張

 道路から「鹿島小学校」の校庭跡に降りる道には、相変わらず「立入禁止」のチェーンが掛けられているが、自分達は遠慮せず歩いてグラウンドに入る。・・・夕張岳は雲で見えなかった。


 旧道より向こう側にはまだ工事用の採石場が残っているが、もうすぐ解体される。

 グラウンドには危険なものなど何も無く、アワダチソウやハンゴウソウの花畑に母子像と記念碑があるだけだ。

 グラウンドを出る時、さっきの家族らが降りてきた
 親の故郷に家族で訪れたのだろうかな・・・


 道路上から「大夕張炭鉱」の方を見ても、黄色いアワダチソウやハンゴウソウが咲く景色。
 「鹿島橋」と常盤町を望んでも黄色い花が咲き広がる景色・・・大夕張は黄色い花畑だ。


 夕張岳の登山道へ続く新ルートが着々と「明石町」の上に建設されている。眼下に鉄橋と旧道が見える。
 白銀橋が見えるが夕張岳は顔を出してくれない。また川の水もミルクコーヒー色だ。


 先人達が切り開いてきた地を眼下に、開拓の歴史が無い道沿いから見下ろす・・・
 ダム湖の水で満たされ美しく見渡す景色になっても、歴史を知れば空しく思えるだろうね〜・・・


 新しいトンネルは長く、そして冷蔵庫のように冷える・・・

 しかも路面は濡れているし、またバイクが汚れる(涙

南部

 また青葉町に降りてきてみた。残っている廃墟も少しずつ着実に倒壊が進んでいる。


 冬の豪雪と風雨にさらされ、雑草の勢いに埋もれゆく商店街の廃墟・・・
 電気店も裏側から崩れ始めていた。ヨコにある建物は潰れ、中には新品のスキー板が大量に転がっていた・・・


 寝具店か衣料品店のような店構え?、手前右の家だけは住人が暮らしている。庭にも野菜が育っていた。
 ここから、まっすぐ伸びている道の先には新しい発電所が建設される。


 南部を後にして清水沢に向かうと、
 国道沿いでもシカを見かける

 まるで動物園クルーズだ

 人間より、我が物顔で闊歩するシカ

夕張

 清水沢から夕張に向かう途中で、
 変わった3輪車に遭遇・・・

 珍しいトライキングってやつだ!
 バイクのエンジンを前に積んだ三輪キットカーだ

 スーパー7より小さくタイトなんだろな・・・
 この車輌も赤平のフェス帰りかな?

 買えるものなら乗ってみたいもんです


 花畑牧場のキャラメルも落ち着いたし、観光やキャンプに夏場の客はどれほど来るのだろう・・・
財政破綻した夕張で晩年を過ごす島勇作の物語とか・・・また高倉健さんと山田洋次監督に来てもらって、映画でも作ってほしいものです。

 夕張の周辺を走ると、ありがとう開校1○○年とか、閉校した学校がたくさんあります。北海道に倭人が入植した明治時代、開拓期の頃から長い歴史を持つ学校が多く点在し、最近まで残っていた学校もバタバタと閉校しているようだ。


 由仁町を越えて、南幌町へ向かうと進路の空に南から流れ込む雲・・・ジェット気流か?
 後方は青空なのに、晴れていた空が一気に曇り、ガスがかかったように薄暗くなった。


 雨に降られることはなかったが、夕焼け空もイマイチで終わった。
 1シーズン中でも滅多にないが、陽が暮れても布ジャケットで余裕の暖かさだった。

 前回のチビラーゴツー、ほぼ逆回りとはいえ5月とまったく同じ距離だった・・・
 200kmくらいのツーリングなら、125でノンビリ走っても十分満足できるのだな。


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