気晴らし新ルートツーリング<当別>
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7月21日(sat)【晴れ】

 親父のガン告知から1週間が過ぎた。天気が良いし、ちょっと気晴らしに走りに出ようと思ったら・・・
 お隣さんとの立ち話が止まらず、長引いてしまった。

 両親を近所のマンションに移転させて、これから色々とやらなければならない我々には、数年前に認知症になった実母の世話で苦労していたお隣の奥さんの話は聞き逃せないことばかりだ。

 お隣でも、話してみないと知らなかったこともあるもの。介護とは聞いてみないと実際は色々あるもの。でも、話したり聞いたりすることで少し気が楽になったりするものだ。

 自宅前で1時間以上も立ち話してしまい、弁当を自宅の庭で食べてから走ることにしたw


 特に目的も無いが・・・気晴らしに走り出した

 そういえば当別ダムは完成しただろうし、
 ルートも少し変わっているだろう

 だけど今年はまだ走っていなかったので、
 国道337号〜ウラルートで当別に入り、
 道道28号を走ることにした

当別町

 当別町立弁華別小学校
 福岡県から入植した先人の願いから、当別尋常小学校の分教場として明治25年(1892)5月に開校。校舎は昭和12年(1937)に新築された。現役の2階建て木造校舎としては、道内で最も古い建物。



 通った学校ではないけれど、懐かしく感じる校舎の佇まいを眺めながら、ちょっと校庭に入ってみた。開校120年・・・近年は学校の敷地に部外者が入れなかったりするし、子供が居ないので学校がずいぶん遠い存在になってしまった。
 パッと見は分かりにくいが、窓はアルミで二重になっているし、75年の間にも色々と改装され、その姿を残し続けている美しい校舎です。


 赤い屋根に板張りの木造建築・・・
 北海道の風景に一番似合っていると思う

 こうしてキレイに維持してゆけるのなら、
 もっと多くの建物が残っていただろうね

 余るほどお金があったら、こんな古い校舎なんかを買い取って「自宅+巨大ガレージ+ギャラリー」に改装して、中身は最新住設でも外装が古い建築なんて家にしてみたいもんだな〜・・・と、よく妄想しますw


 学校から道道28号を北上すると、
 高さは低いが、ヨコに大きく広い
 真新しい当別ダムが見えてくる

 この先から、ルートが全然変わる・・・
当別ダム
 ここより上流には昭和37年(1962)に青山ダムが建設されていたが、当別川の治水に関しては整備が立ち遅れていたため、洪水などの被害なども出ていた。また、札幌や小樽の人口増加に伴って水の需要が増えたことに対応するため、昭和55年(1980年)に北海道によって計画されたのが当別ダムである。
 しかし、ダムが造られる地域には広大な農地や牧草地が広がっていることもあり、反対運動が強く、交渉が長期化した。さらに近年、公共事業などの見直しなどでダム建設の再検討が迫られるようになり、当別ダムも話題になったが、結局はダム型式変更・規模縮小・建設費節減で建設が進められることになった。



 以前よりも高い所を、広くなった道路がまるで高速道のように延びている。
 旧道は反対側にあったのだが、まだ何か造っているのか解体なのか、何か作業していた。

 明治27年(1894)に、富山県から入植した人々によって開拓された青山。畑作、林業などにより多くの人が暮らしていた形跡は、新ルートになりダム湖ができたら跡形もなく消えてしまうのだろう。


 まだ水は無いが、眼下には旧道と畑だった景色が広がる
 ダムというのはどこも同じように、そこにあった集落や畑が水の底に沈み、先人が苦労して開拓してきた土地が水没してしまうと、まったく生活感がないルートになってしまう

 確かに道路だけに関しては、見渡しも良く走りやすいが、
 季節ごとの風景を見ながら走る楽しさは薄れたかな

 ダム建設は必要な事業なのかもしれないが、
 消えてゆくものが多すぎて、淋しく複雑な想いだ

 道道28号から道道11号で厚田へ
 この辺はダムに沈まないので、元のルートだ
 道道11号に左折する手前には学校があったが・・・
 青山中央小中学校
 明治35年(1902)に当別村立青山中央小学校として開校。昭和22年(1947)に小中学校となり、昭和34年(1959)には小学生の児童数が169人だった。
 昭和53年(1978)には鉄筋コンクリートの新校舎になるが、過疎に加え昭和55年(1980)に当別ダム建設が計画されてから更に住民が減り、平成12年(2000)には閉校となる。その後は「青山交流館」となるが平成17年(2005)には閉館となっている。

 ここから道道11号へ入ると適度なワインディングもある快速ルート。気晴らしには最高のステージだ。
 日本海側の厚田パーキングは、相変わらずバイクが多い。空に雲が出てきたし、海沿いの国道231号で札幌に戻る。


 キレイな夕陽でも見て気晴らしを締めくくりたかったが、
 雲が晴れそうにもないし、自宅へ直行

 残すべきものがあるのではないかと思うこともあるが、強引な権力を相手にしてはどうにもできないことだ。

 時代と共に色々なものが変わっているが、果たして効率的で便利なことが全て良い変化と言えるのだろうか・・・


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