2007年6月に手に入れた<HONDA>CB125T
ヘンテコ改造計画は止めて、そのままツーリング仕様にお色直し計画を立てたのが2010年。それから2011年は日本も身辺も激動の年となり、レストアを再開したのが2011年秋。中断していた冬も終わって、2012年春にレストア再開で延べ5年がかりで<HONDA>CB125T復活です。
5〜6月は下地仕上げ〜塗装に費やし、作ったデカールを貼って7月、ついに完成!
<HONDA>CB125T・・・改め、<HONDA>CB125RSと命名?
こうなったら早く思い切り乗ってみたい。早速、自賠責保険を取得して次の日に試乗することにした。
まだ挙動も動作も不明なので、まずソロで市内を走ってみる。実に快適にエンジンが回ってトコトコ走ってくれて問題はなさそうなので、ウチの定番スタイルであるタンデムで散歩ツーリングに出かけた。
最近のバイクはリアシートが“おまけ”程度でペラペラの薄いシートが多いが、コイツはしっかり厚めのシートで大きいため、後ろの人もケツは快適のようだ。15年以上リアシート専門ライダーだけに、ギクシャク挙動が無い限りタンデムバーやシーシーバーが無くても抱きつかなくても乗っていられるヨメも、CB125は何の問題も無いようです。
近所の坂道を登ってみても、ビラーゴ125と違って125専用設計のCB125はパワーもあって、ビラーゴより登る。5速のままでも平地なら下から上までエンジンにチカラがある感じだ。このパワーバンドの広さが、同じCB92の流れを組むCD125とかのビジネスバイクや、郵便バイクのようにルーズにも走れる感じなのかな。
教習車仕様はスプロケットが違っていてギア比も変わってくるが、この乗り味が長い間小型バイクの教習車として使われた理由なのかもしれない。これで免許取って、125スクーターに乗ったらえらい速く感じたろうなw
交通量の多い街中ではどんな感じか?まずストップ&ゴーが多い市内を走る。アイドリング回転数が少し高めだったので、直そうと思ったが調整にはマイナスドライバーが必要なCB125・・・まだ工具積んで無かったので、馴染みのバイク店に寄り、ついでに中古のパーツガイドをゲット。・・・整備中に探しに来ればよかった・・・
それから市内を出て、いつものテストコース
家からいちばん近くて、走りやすいルートは、
西岡〜滝野霊園へ抜ける道である
直線からコーナー、アップダウンもあり
バイクの調子を見るには丁度良いのだ
低速では“トットットットゥルルル〜”っと郵便バイクのような音も、6000回転辺りから“ヴァロロロロッ〜”っと唸りを上げて、ニーグリップするとタンク付近の振動も激しくなる。それなのにハンドルには、ほとんど振動が出ないのが意外だった。
7000回転を越えた辺りから更に高音で“ビィイイイイ〜”っと音は2ストバイクの高回転のような連続音に変わる・・・
音だけ聞いていると“頑張ってます!音”と振動で不安になるが、回転はモーターのようにスムースに回ってゆく。これが125のホンダサウンドってやつなのかい?
初めてのCB125T、タイヤも使ってなくても5年モノだし、まだ10000回転以上は試す気にならないが、コーナーもヒラヒラとイケる。フロント18インチのタイヤ、昔のバイクは曲がりにくいと言われたCB750Fと同じでも、車体が軽いCB125に何の問題もなく、走っていれば細いタイヤも気にならなくなる安定感だった。
CB125T、楽すぃ〜!!
アクセルを持ち直すようにグリっとひねって、高回転で走れば確かによく走る。本気で攻めれば?そこそこイケそうだけど、40〜50km/hでトットトトト〜と静かに、撮影したい景色を探しながら流して走るのが楽しいバイクです。
CB125Tのパラレルツインは、ビラーゴ125のVツインの鼓動とはまた違った味わいです。
ミラーにかけたメットが、やたら巨大に見えるね
昔はチンケなバイク・・・と思っていたのに、
今見ると、立派にバイクな姿・・・
最近のマシンが好きになれないせいか、
オーソドックスなカタチが、良く見えてしまう
80年代のヨーロピアンスタイルも新鮮だな
前後18インチで最近のバイクより大きい外径タイヤと大きめの車体、そこにビキニカウルを付けたら、さらに大きく見えるので250cc以上に見える堂々とした姿だ。
自分の身長とタンデムを考えると、このくらい大きいマシンじゃないと乗れないのだ。
でも、前から見ると顔がデカくてタイヤが細い・・・
後ろから見ると、タイヤが細くてピンクナンバー
間違いなく125ccなんだけど、
こんな125マシン、二度と造られること無いだろな
滝野霊園にはモアイ像、ストーンサークル、大仏がある
遠くから大型バイクの彷徨が聞こえてきた
同じようにテストコースを楽しむバイクは多い
2台の大型バイクが入ってきた
そのうちの1台、タンクの上にメットがもう一つ?
ちっちゃい子供を前に乗せていたのだね!
そんで、あのカッ跳び様って・・・
奥さん知ってるのかね?w
見た目は頼りなさそうだし、エンジンとキャブはシンプルで旧式なんだけど、惜しみなく使われたパーツ、125でも造りがしっかりした車体は、乗ってみて初めて良いバイクだと思い知らされる。最高の時代に生まれた1台だけある。
近距離ツーリングが多くなった最近、台数ばかり増やしちゃって1台に乗る時間が減るだけなんだけど、CB125RSも、これから色々と楽しませてくれそうである。
●楽しいCB125試乗の後は・・・
しばらくCB125に夢中になりそうなので、明日には自賠責が切れるチビラーゴも1ヵ月休眠させようと、チビラーゴに乗り換えて走りに出た。
市内を抜けようと、家から6キロほど走った所で止まるためシフトダウンするとエンジンが止まりそうになる・・・アクセルあおっても、だんだんチカラが抜けエンジンストール・・・
何?チビラーゴまでキャブ詰まりかい?(ずっとCB125のキャブ調整に悩まされてたトラウマです)
そういえば、5月の初乗りの時も、息ツキ起こすように止まったけど、その後は夕張まで190キロも走って来たから、寒いせいかと思ってた・・・
しかし今度は回復しない。20〜30km/hくらいしかスピードが出ない(汗
エンジンかかってアイドリングしても、パワーが全然かからず段差も乗り越えられない・・・
これでは国道など大きな道は走れないから、測道を走っては住宅街に逃げ込み、住宅地の道を走るが、まだ家まで5キロ以上の道のり。しかも豊平区はアップダウンが多い地区・・・
教官に泣き言お笑いメールを送りつつも、バイク店にヘルプ求めず帰れるか?
エンジン音が唸りを上げるばかりで、クラッチミートすると止まりそうになる瀕死状態のエンジン・・・
登り坂は牛歩、チャリよりも遅く、走る園児にブチ抜かれ、婆さんよりも遅く、
交差点では原付横断で横断舗装をヨタクタとヨメを後ろに乗せて走る・・・
なんとか家の近所までたどり着いた・・・
長かった・・・
しかしアップダウンが多すぎて、
ついには非力エンジンを回しながら押して歩く・・・
ビュンビュン走るクルマを気にしながらで、
帰り着いたらドッと疲れた・・・
CB125のキャブ洗浄と調整を2回もやったばかり、その直後に起きたトラブルである。昨年から出番の少なかったビラーゴだけにキャブ付近じゃないかと、まず疑っていたが・・・
デスペラードもVツイン(2キャブ)だったが、面倒な機構なのでバラしたことも無い。チビラーゴと入れ替えを決めてドナドナする時、デスペラードもパワーが出なくなった。長い間まともに乗ってなかったからキャブだろうと思ったし、バイク店に引き取られてから整備したら、実際そうだったという。
ビラーゴのエンジンは、Vツインに負圧キャブ1個。タンクから燃料ポンプでキャブまでガソリンが送られる面倒な構造。それはCBに比べ複雑で点検カ所も多い未知の領域である・・・バラしたくないけど、修理に出すような余裕も無い。色々と調べてチャレンジするしか無いのだろうか・・・
週明け、ガレージ内でエンジンを掛けてみる。普通にアイドリングするがパワーが全然出ないのは同じ。
プラグを外してみる・・・そういえばビラーゴのプラグは点検もしたこと無かった・・・
サビだらけのプラグだった・・・Vツインの前側プラグ=よく焼けていた。後側=ススけて濡れている?
・・・コレって、まさか・・・
しばらくエンジンをかけっぱなしで放置。排気は出ているが、Vツイン前側のエンジンブロックとマフラーは熱々・・・しかし後側はどちらも冷たい!
キャブキャブキャブ〜!って・・・そっちじゃない〜? まさかのプラグ不良!プラグコードやイグニッションコイルも考えられるが、まずプラグを新しくして点検だろうと、翌日にプラグを新品に変えてスパークの飛びも点検、すると・・・
あっさり元通り
燃料ポンプ故障や二股のインシュレーターひび割れが弱点とも言われているビラーゴ、そんな高度な話じゃなく、基本的な消耗パーツのプラグだったとはね・・・あ〜疲れた。
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