久々の万字峠アタック?ツーリング<真谷地・万字>(産業遺産ツーリング.23)
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6月30日(sat)【晴れ】

 週末になるとスッキリしない天候になり、
 6月最後の週末になってしまった

 CB125Tを今年こそ復活させるため、
 連日ガレージで作業をしていて前日も夜遅くまで全塗装

 ちょっと走るかと、走り出したのは昼近く

追分

 青空に麦畑・・・を望んだが、逆光で空はやや白く・・・実り多い年であってほしい。


 本州、特に西日本の木々の緑は色濃く暑苦しいイメージだが、北海道の木々は明るい緑色が多い。それが涼しげで爽やかなイメージを抱き、カナダや北欧などのような風景に見えたりするのだろうね。
 今年はトウキビ畑か〜。この辺もビールが飲みたくなるいい景色ですが・・・少しヒンヤリ空気。

夕張

 追分町から道道462号〜国道274号に入り夕張へ

 後方から迫るZZR1100?400?を、前へスルー
 横を抜く姿は、細い手足に長い髪がヒラヒラ・・・
 最近めっきり少なくなったソロで走る女性ライダーだった

 いいね〜、独身の頃だったら追いかけてたな
 いや・・・GF250じゃ追いつけないか・・・w

真谷地
 新夕張(紅葉山)から夕張方面、沼ノ沢から真谷地へ久しぶりに入ってみる。




 炭鉱の鉱業所があった所からさらに奥、かつては住宅地となっていた「1区」の手前でゲート封鎖。
 夏、緑が生い茂ると森へと続く林道のようにしか見えない道は、生活道だった道。ゲートを越えて奥まで歩けば、そこに住宅地だった平地があり、まだ空が開けている場所があるようだ。
 そして谷へと続く小道を降りて小川を渡った場所には「真谷地小学校」があった場所で、記念碑が残っているらしいが・・・今、その道を見ても先は笹藪へと消えているだけだ。
 空知地方ばかりだけど、かつての炭鉱町を訪れるたびに「千と千尋の神隠し」を思い出すんだよな〜・・・
 真谷地小学校
 明治43年(1910)5月26日開校 昭和50年(1975)3月31日閉校



 不法投棄の対策なのか、何のためなのか知らないが、脇道にはまたゲート・・・



 北炭真谷地炭鉱
 明治38年(1905)に真谷地坑として開坑。沼ノ沢◯真谷地間4.4kmに専用鉄道が開通したのは大正2年(1913)。
 昭和53年(1978)北炭の再建に伴って、北炭真谷地炭鉱株式会社として分離・独立し、夕張で最後の北炭の炭鉱として操業を続けたが、昭和62年(1987)に閉山。



 鉱業所跡を見渡す場所に立っても、立て坑があった場所にガス抜き栓のようなもの、選炭場の一部?、今は痕跡も面影もほとんど残っておらずコンクリートの残骸が見えるだけです。


 狭い谷あいに立て坑がそびえ立ち鉱業所の施設で埋め尽くされていた景色も、今は見渡す静かな山の景色。
 鉱業所より奥まで、わずかな平地に小さな炭鉱住宅がひしめき合っていた景色は、知らぬ者にとって幻でしかない。
 鉱山を掘る石炭産業も多くの犠牲者があり、操業には大きなリスクを伴うエネルギーではあるけれど、最盛期だった人々の暮らしが、今より人間くさくて活気と躍動があったのではないかと、根拠もなく良く想えてしまう。


鉱業所があった地区から戻った場所に真谷地の中心地「市街」がある。現在も暮らしが残っているが、ほんのわずかなもの。谷側の「4区」、山側の「5区」にあった住宅は何も無い。そして「6区」、そこにはもう一つ小学校があった。

 石炭産業が最盛期の夕張市の人口は、昭和35年(1960)116,906人(25,156世帯)。それが今では約10分の1で、10,451人(5,796世帯)。真谷地の人口も現在241人(136世帯)とあったので、最盛期の昭和30年代は少なくとも現在の10倍ほどの人が住んでいたのかと思う。
 真谷地西小学校
 大正8年(1919)4月1日開校 昭和60年(1985)3月31日閉校



 平成12年(2000)以前は、まだ形跡が多く残っていた産炭地の街も、住む人も居なくなり、暮らしの火が消えたからなのか、崩壊の危険からなのか、調べていると昭和〜平成に変わって以降、さらに2000年以降は一気に抹消されてきたように思える。

 今は何処へ行っても神隠しにあったように何も残っておらず、存在したはずの街の風景は夢か幻でしかない。

大夕張

 清水沢から国道452号。新ルートのトンネルは長くて冷えるから、バイクで飛ばせば急冷状態。


 トンネルを抜けると見えてくる夕張岳、シューパロ川がエメラルドグリーンだった。
 ダム工事と新ルート工事の間、ずっと泥水の色しか見てなかったから、いつぶり??


 眼下に見える景色も、現在のダムにより造られた景色ですが、いい景色である。
 白銀橋を渡って以前は開拓農地が広がっていた場所に、温泉宿とかあったりキャンプ場でもありゃ良い感じですが、新ダムが稼働すれば眼下の景色も基本は水の底だ。


 弁当ランチでもしようかと、
 鹿島小学校跡を目指すと・・・

 新ルートから降りる先に鎖ゲート・・・
 弁当ランチくらいならいいだろと、
 道路脇にバイクを止め、歩いて入ることにした


 トンネル内では革ジャンでも腕が冷え切る寒さが、今度は日差しが暑くて汗が出る・・・
 イタヤ楓を日傘代わりに、記念碑に失礼して腰掛け、弁当ランチすることにした。

 工事用の採石場も近々操業を終わるようです。そして大夕張に静寂が訪れるのでしょう。
 明治からの開拓時代もいいが、後代に残すべきその後の歴史はまだまだあるな。


 鹿島小学校跡を出て三笠方面へ
 元の富士見町付近、国道より左手の草むらに、
 ブランコなどの遊具が見える

 大夕張は私有地の無い、国の土地
 市と個人の土地だったなら、今どうなってたのかな


 GSXでは今年初、大夕張を越えれば高速快走コース。
 最近はどこでも遭遇率が高い、シカやキツネの飛び出しに注意しなければいけないけど、すれ違うクルマも皆無に等しければ、ついついアクセルが・・・


桂沢湖

 桂沢もダムのかさ上げ工事中だ
 この湖畔にある公園も消滅してしまうのだろうな
 来る度にスッキリ寂しくなってゆく

 果たして新しく公園施設が出来るのだろうか?
 今の景色が無くなれば、思い出も薄れるな・・・

 学生時代、仲間と真夜中のスワンボート遊び


 三笠から道道917〜30〜38号とグルッと回って夕張方面へ

 前回のリベンジ、万字峠を越えるためですが、
 再び美流渡〜万字の街を再訪してみる

 道道38号沿いに「栗沢温泉」とあった看板を確認
 ・・・前回のツーレポ用

美流渡

 万字線の美流渡駅跡。公園になってますが、遮断機をオブジェ代わりに記念碑があった。
 子供2人、兄弟が難しそうな2輪のスケボー?で遊んでいた。初めて見たよ・・・バイクに乗るより難しそうだな。


 公園に近づいてゆくと、
 地面が下がった場所に古い住宅もチラホラ

 美流渡には、外で遊ぶ子供の姿もある
 古い木造住宅も多くある
 仕事と暮らしがあれば・・・

 消滅した街と風景を重ねて見てしまう

万字駅ホーム

 前回は駅前までで、ホームが残っているとは思わなかったが、調べて分かったので現在は郵便局である駅舎跡のウラ側に回ってみると、塞がれた改札とホームへ降りる階段が残っていた。階段を下りた先にホームと線路があったのだろうけど、今は雑草とフキが生い茂っている・・・

 万字駅を美流渡に向かった汽車は、鉄橋を渡っていた。その鉄橋を探してみたが、どう見てもその場所には、もう鉄橋が残っていないようだった・・・

万字炭山駅

 ここも前回撮り忘れた万字炭山駅とホーム。 今は倉庫にしか見えない。万字駅のような記念碑は別の場所にある。
 ◎万字炭山駅
 大正3年(1914)開業。当時は万字鉱山から産出される石炭を取り扱う貨物駅だった。
 昭和41年(1966)8月の台風で駅舎が倒壊し翌年に駅舎を改築。
 昭和60年(1985)、万字線の廃線に伴い廃止。
 駅舎は平成11年(1999)頃に個人に売却されている。


万字森林公園 万字炭鉱跡

 バイクにはイヤ〜な砂利道を降りると、
 鉱業所跡に造られた公園がある
 ログハウスが一棟

 産業遺跡マニアらしい人の姿も



 選炭場の石炭積み込み施設「ホッパー」が
 土に埋まった状態で残っている

 斜面の“土留め”代わりに残された感じだ

 周囲は埋め立てられて、元の状態は消えている
 ここまで線路が敷かれ、橋を渡って炭山駅、
 そして岩見沢まで石炭が運ばれたのだ


 ログハウスの奥に広がる空間、山の斜面には階段があって散策路が造られている。グルッと回ってズリ山へ登る長い階段(775段)などあり、途中には施設跡の痕跡もあるようで、元は鉱業所敷地でも、かなり山の中を歩く感じです。
 時間も遅いし、バイクの格好では歩く気にもならんし、クルマで来た時にでも歩くか?・・・
 公園の中にある小さな橋、川が流れている先にポッカリ空いた立派なトンネルは、かつての坑道入口のようです。



万字峠

 道道38号を夕張に向かって峠越え
 すごく久しぶりです
 もっと路面が悪かった気がして、
 路面を気にしながら控えめに走ったが、
 昨年の通行止めの間にでも整備したのか?

 久しぶりのせいか、路面状態も良好
 ワインディングが楽しめた

夕張

 手入れはあるようだけど・・・丁未風致公園は封鎖されたままだ。もったいないね。
 峠を下って、夕張本町へ。今回は夕張に用もなく帰路を急いでスルー

長沼

 道道3号沿い、パーキングエリアに黄色の花畑

 今年は滝川の菜の花見に行ってない
 休憩ついでにバイクを止めた

 菜の花科の何かな・・・

札幌

 札幌は緑が多くキレイな街と言われるが、
 人造な緑に、街並みも整然としていて、
 ある意味、最近は殺風景にしか見えない

 札幌市内も北側には古い家並みが多く残るが、
 我が家の周囲、市内の南側は、比較的新しく、
 区画整備も計画的に進められたため
 街並みも整然としているのかもしれない

 でも、夕暮れの景色はイイね

木下大サーカス 札幌公演

 家からすぐ近所にある月寒ドーム、そこで前日から開催されている「木下大サーカス」
 札幌公演は、実に89年ぶりだとか・・・
 そう言われると見た方がいいのかもしれないが、それほど興味も無いのだな。今は特に?
 とか言いつつも家を通り過ぎ、会場前を通ってみる。キリンが見えるのだ。


 八紘学園から見る夕陽

 農業学校だけど、広大な畑や牛のいる牧場、
 サイロもビニールハウスも菖蒲園もある
 その敷地では農産物直販、苗の販売もしている

 近所に故郷の田舎を感じる場所がある幸せなのです


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