花見ツーリング<夕張・大夕張>    ●画像クリックで拡大表示アリ
5月20日(sun)【晴れ】
 前日、シーズン初めのバイクで身体も冷え切り、グダグダでスロースタートとなった日曜の朝、チェーンソーの音で外に出てみると、ご近所で庭の木を業者に切ってもらっていた。それをキッカケに向かいに住むばあちゃんも、40年前ここに住んだ時に植えた松を、ついでに切ってもらうと言う。皆、高齢になり手入れが大変だから処分するのだと言う・・・
 そんなこんなで、朝からご近所の奥様方と庭談義になって、出遅れてしまった。

 昨日と同じ装備で暑い・・・
 のは、札幌市内での話
 郊外に出れば、風も冷えてくる

 昨年まともに乗ったのは1回だけのチビラーゴ、
 シフトダウンして停車すると、エンジンストール・・・

 プラグか?エアクリか?燃調か?
 入ってたガソリンが薄くなったか?
 ・・・まあ、軽い症状なので、とりあえず走るべさ

 アップダウン、2ケツで登りはやっぱりシンドイな・・・

夕張

 由仁町から道道3号で夕張へ向かう。途中、橋の下に見下ろすのが「錦沢」といい、昔は夕張鉄道の線路が通り機関車がスイッチバックで山を越えて夕張に走ってた場所です。
 谷間には周辺地域などの保養地とも言える「錦沢遊園地」があり、ただの森にしか見えない今では信じられないが遊園地のほか、ボート乗り場、釣り堀、小さな動物園もあり、春は花見、夏はハイキングや花火大会、秋は紅葉といった四季折々の行事も盛んだったようです。
錦沢遊園地
 昭和2年(1927)に夕張鉄道の錦沢信号場が錦沢駅となり、駅の周辺が公園として整備され、昭和8年(1933)に開園するが「栗山 ー 鹿ノ谷」間の路線が廃止と決まり昭和45年(1970)に閉園となった。

 2008年12月から新しくなったこの峠区間、見下ろす景色は春紅葉の森があるだけで、その痕跡を橋の上から見ることができるのは、谷間の奥に桜が数本見えることだけ。(画像:左/中央付近)

夕張
 遊園地に初めて遊びに来たのは「バリバリ夕張」のキャッチコピーでCMが流れている頃かな。

 ジェットコースターや観覧車は早々に無くなっても、まだいくつか残ったまま。管理も行き届かないから、上手く観光に再利用することもされないままだ。

 仕方ないこととはいえ、園内の大きな桜の木も開花しているのに、もったいないことだ。


 花畑牧場やシネマカフェなど、現在稼働中の施設が集まる「希望の丘」で桜まつりが行われているようだった。
 まだオープンしていないキャンプ場あたりの方が花開いたサクラがキレイだったので、
 鹿のフンに気を付けて、折り畳みイスを2つ出して弁当ランチ(おにぎり&お茶)でプチ花見です。
 目の前には折れた枝から開花・・・雪深い夕張、サクラの木々も枝が折れまくっていた。


 雪の多い土地で木々を育てるのは大変です
 秋に冬囲いでもすれば・・・
 冬期間に除雪をマメにすれば・・・
 折れたら添え木とかすれば・・・

 そう思っても、桜は広範囲に植樹されているし、
 桜の木々を守る「夕張桜守」の方々も手が回りきらず、
 今シーズンの大雪が予想外に大打撃だったとはいえ、
 状態の悪い桜が多い中で桜まつり開催とは、
 悲壮感、残念さが増すだけでは?と思うのだが・・・


 閉鎖されたままのローズガーデン、木々に囲まれ道から見えない場所に、こんなステージもあったのね・・・
 コチラの桜は立派に咲いているのだが、まつり会場でも無いから誰も気がつかないよな。
 その向こう側(福住)にこそ「花とシネマのドリームランド」があるというのに、なぜ封鎖されていたのか・・・>>後で調べると、斜面を登る道が崩れて危険なため封鎖だったようです。

 時々クルマから人が降り、サクラを撮影しては通り過ぎてゆく。今の夕張には、封鎖も多いせいか?レジャーシートを敷いて、焼き肉宴会したり、弁当を囲む家族の姿が見ることができないものなのかな・・・


 希望の丘より、こっち(高松)の方が・・・
 
 夕張の谷間全体がサクラで染まるまで
 あと何年かかるだろうかな・・・


 希望の丘(社光)にもサクラが植樹されたが、
 まだまだ幼い木ばかりなので花も少なく、
 反対側から桜まつり会場を遠目に見ても殺風景だ


 この冬、雪で倒壊してしまった美術館は、すっかり取り壊され、崖にある階下だけになっていた。
 今年は雪が溶けずに積雪が多かった影響で古い木造住宅の倒壊も目立ち、傾いて倒壊寸前の建物も異常に多い。

 石炭や炭鉱について詳しく知るようになり、最近のエネルギー問題から、炭鉱は閉鎖しても炭層にあるガスや地熱などを利用したり、温泉郷として街が立ち直れなかったのかと思っていた。もちろん、そのような意見を持った人も当時はいたのだろうと思うが、産業基盤が崩壊した産炭地は国から切り捨てられ、自立に失敗して衰退していった・・・
 この日たまたまテレビ番組で放送したことだが・・・現在の夕張市長:鈴木市長は、夕張炭田の石炭層から「炭層メタンガス」を採取し産業の活性化を考えているようだ。ただ、炭鉱事故の多くはガス爆発などによる事故なので、体験者にとっては複雑な心境だろう。しかし、まだ豊富にある地下資源を利用することが、夕張の活性化への希望なのかもしれな。

 清水沢

 清水沢から国道452号に入ると、
 昔は線路が通っていたあたりに桜が咲いている

 4月末にカプチーノで走った時と違い、
 暖かい今日はバイクもクルマも多く見かける

 南部

 南大夕張の駅跡にある車輌も半分ブルーシート

 南部〜三笠まで、この先のルートには何もない
 もう少し大夕張に資料館や観光名所があればね〜
 ルートが新しくなるだけでなく、何かあれば・・・

 ダム建設が終わったら、本当に何も無くなりそうだ

大夕張

 眼下に見える旧道・・・
 もう走れないのかと思うと淋しいが、
 旧道から見るより夕張岳が雄大に見える

 4月末は空気もキンキンに冷えていたが、
 ようやく大夕張にも春が来た感じ


 白銀橋が近く見えるあたりでバイクを止めて下を覗くと、平らな場所があった・・・何か造るのか?


 実際に夕張東校等学校があった場所はもっと下になるが、新たに土が盛られ記念碑だけがポツンと淋しくある。
 ダムに沈む記念碑がココに集められるとも言われているが、公園になるのか、まだ殺風景。
 端っこまで行くと、川を渡り登山口へ続く橋へと道が降りていた。
 いよいよ橋を架ける工事が始められるようだ。


 記念碑に近づくとやせ細ったキツネがひょっこり顔を出した。記念碑の日陰で寝ていたようだ。
 先月と同じキツネか?もの欲しそうな顔で片足を引きずり近寄って来るが、野生動物にエサはあげないよ・・・
 夕張岳が描かれた記念碑と夕張岳。コンクリ土台だけはこの場所に新設したのか真新しい。

鹿島小学校跡

 今日は大夕張ゆかりの方々が集まるというので、ご挨拶がてら今年初の鹿島小グランドです。
 子供達が登校してくる道沿いにも桜、グランドに植えられた記念樹の桜は何本か折れていた。
 そして振り返ると神社があった山が春紅葉して桜も咲き、暖かい日差しと春の匂いが心地良かった。

 新しい区間の道は以前より広く見通しも良いし、バイクなどが高速ですっ飛んでゆく・・・


 大夕張をキッカケに、資料などお借りしたり
 コチラで資料をまとめたりと、昨年知り合ったヒロさんと
 最後の炭鉱マン世代てっつんさん他、故郷を愛する方々
 お邪魔した時、数人が神社山に桜の苗木を植樹していた

 鹿島小学校跡が大夕張の人々に残された最後の砦のようだ
 ここから見える夕張岳の姿は、見飽きることなく、
 いつまでもイスに座って眺めていたい雄大な景色です


 ここの高さまで水没することは無いのだが、
 工事で鹿島小学校跡の土が削られることなく、
 残ったことは大夕張の人々にとって幸いだろう

 暮らしは消えてしまったが、本当にいい所だ
 下手にキャンプ場や施設が造られない方がイイ
 このまま、自然豊かなまま・・・

 せめてバイオトイレなどあれば、女性は嬉しいかな
 ここに何時間も座って絵を描いたりしたいね
 今度は車とアウトドア装備で来たいものです


 明石町に建造中の橋、眼下には旧道と旭沢の鉄橋が見えるが、あの高さなら鉄橋は水没しないか?
 建設工事や伐採などでも土石が水に流れ、ミルクコーヒー色の川・・・いつになったら透き通るのだろうか?
 大夕張の鹿島地区にも、河岸に降りられる場所が残こされるといいのだが・・・


 帰りは国道274号経由、新夕張(紅葉山)〜栗山へ抜ける
 夕張を抜け、平野部に出たとたん風が冷たくなった

 最近の気候パターンだ・・・
 栗山、長沼、南幌など平野部に出たとたん冷風に変わる
 太平洋側から内陸に寒気が吹き込んでくるパターンだ

 晴れていても放射冷却と冷風に、身体が冷えてゆく・・・


 長沼の道の駅に着いた頃には

 冬装備のグローブでも指が冷え切った・・・

 写真を撮ろうと止まる気にもなれず
 ひたすら暖かい札幌を目指す・・・


 札幌市内に入ったとたんに風が変わる・・・空が狭い都市部のせいか風も温くなるのだな。
 見た目は中型250ccと同じだから立派に見えるチビラーゴも所詮125ccの小型車、
 のんびり探索するには最高なのだが、上り坂は賭け・・・やっぱり2人乗りではキツイね〜

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